修羅の家(我孫子武丸)感想

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取っ付きやすさ:
トリック:
ストーリー:

めっちゃ久しぶりの読書。

この作品は殺戮に至る病などで有名な我孫子武丸の作品で、2020年刊行となる。

この人の作品は結構ものによって雰囲気が違ったりするのだけれど、

修羅の家については殺戮に至る病だったり、弥勒の手だったり側の作風になっている。

書籍情報

           
タイトル修羅の家
著者我孫子 武丸
出版社講談社
発売日2020年04月15日頃
商品説明簡易宿泊所で暮らす晴男はレイプ現場を中年女性・優子に目撃され、彼女の家につれていかれる。そこには同じ格好をした十名ほどが「家族」として暮らしていた。おぞましい儀式を経て一員となった晴男は、居住者は優子に虐待されていることを知る。一方、区役所で働く北島は、中学時代の初恋相手だった愛香と再会し「家族」での窮状をきく。北島は愛香を救い出す可能性を探るが、“悪魔”が立ちはだかる。
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感想(少しネタバレあり)

読者のミスリードを誘う文章力は流石!

来ると分かっててもやっぱり驚いてしまうのは、

ストーリーとして引き込まれるものがある証拠だと思う。

なんとなくモチーフに既視感があるけれど、多分これは気のせいじゃない。

こういう作品が好きな人はピンとくるかも。

個人的には好きな作風&設定なんだけど、かなり精神的なグロさがある。

そのため、人によっては受け付けられないと思う。

けれども、この手の作品にしては珍しく、ポジティブ寄りのラストだったのも良かった。

しかしながら、ミステリとしては物足りないのも事実。設定ありきな印象は否めない。

修羅の家はミステリとして読むというより、ストーリーを楽しんで読むのがちょうど良いかも。面白かった!

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