人形はなぜ殺される(高木彬光)感想

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取っ付きやすさ:
トリック:
ストーリー:

書籍情報

           
タイトル人形はなぜ殺される新装版
著者高木彬光
出版社光文社
発売日2006年04月
商品説明衆人監視の白木の箱の中から突如消えた“人形の首”。直後、殺人現場には、無惨な首なし死体と、消えたはずの人形の首が転がっていた。殺人を予告する残酷な人形劇。それは犯人からの挑戦状か!?神津恭介がアリバイトリックに挑む。著者の校正用初版本の加筆修正を採った決定版。同時期に書かれた短編「罪なき罪人」「蛇の環」を収録。
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綺麗に決まるトリックと妖しい雰囲気が楽しい本格ミステリー。

殺人が行われる前に必ず「人形を殺す」ことによって犯行予告をするという、一見不可解で狂気じみた行動も最後まで読めば納得。無意味な暗示なんて本作においてはどこにも存在しなく、それがとても美しい。

あっと驚く意外性がある作品も面白いが、やはりミステリーの醍醐味は犯人の推測でありトリックの解明だ。そして本書ならこのミステリーの醍醐味が思う存分味わえる。

時間がある時にじっくり読んで、犯人当てを楽しんで欲しい一冊だ。

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