取っ付きやすさ:
トリック:
ストーリー:
有栖川有栖の短編集『長い廊下がある家』を読了。短編集だし、ちょっとづつ読み進めていこうと思っていたが、結局購入当日に読み切ってしまった。なんだか勿体ない気もするが、それも面白い作品だったということで。
書籍情報
タイトル | 長い廊下がある家 |
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著者 | 有栖川有栖 |
出版社 | 光文社 |
発売日 | 2013年07月 |
商品説明 | 限界集落を調べていた学生が、山奥の廃村に辿り着いた。そこで彼は「幽霊の出る家」を取材する三人の男女と出会う。地下に別の家と繋がるトンネル状の長い廊下が。中央には扉があり、その西側で死体が発見された。容疑がかかる三人は犯行時刻、東側の家にいて、鍵のかかった西側には行けない。臨床犯罪学者・火村英生がトリックを華麗に暴く!表題作ほか全4編。 |
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作品紹介
表題作の「長い廊下がある家」に加えて「雪と金婚式」「天空の眼」「ロジカル・デスゲーム」の計4作品を収録した短編集になっている。
表題作に加え、他作品もなかなかバラエティ豊かな印象となっており、どの作品も楽しい謎解きが見られるは同じ。どれか一つは受けるはずだ。
感想(少しネタバレあり)
全体的に完成度が高く、なかなか面白い作品が集められているという感想。
表題作の「長い廊下がある家」もなかなか大胆なトリックが使われていて面白いし、他の作品も楽しめるが、その中でも個人的に好きなのは一番最後に収録されている「ロジカル・デスゲーム」。
相当短い尺の作品ながら、ゲームに負ければ死ぬというスリリングさと、ゲームの提案者が見せた人間くささはインパクト大。これは一読の価値ありだ。
何というか、安心して読めると短編集だと思う。