Latest

慟哭(貫井徳郎)感想

作品紹介 貫井徳郎の処女作であり、代表作でもある「慟哭」。 連続幼女誘拐事件から始まる警察ものになっており、警察側の視点と、別視点の新興宗教に救いを求める男の2つの視点でストーリーが進行する作品となっている。 叙述トリックの名作として良く名前が上がっていたりする。 感想(少しネタバレあり) 作品全体として、とにかく丁寧に作られている印象を受けた。 物語はオーソドックスに犯人、追う側で展開され、そのいづれも「現在何を行っているか」が理解しやすいように描かれておりストーリーを掴みやすい。 文章も比較的軟らかく、普段本を読まない人でも手に取りやすいはず。シンプルで分かり易いミステリだと思う。 結末に賛否両論あるみたいだが、自分してはアリなのでは、と思っている。 賛否の否の意見は、後味が悪くなってしまった部分への評価だと思う。 確かにミステリとしてはすっきりしない部分はある。シチュエーション的にも「来るか…!?」と身構えていたのになにもなくて拍子抜けする部分があったりはした。 なんとかしてラストにもう一つ衝撃を持ってこれればより多くのミステリファン
やまぐろ 2 min ❤️

ワイ氏、スマホをポケットに入れることに違和感

なんの中身もない、自分の日常をログとして残す。多分定年したあとに昔を懐かしむために使えると思うし、何だかんだで目的がない方が気楽だし、楽しいみたいなところがあるよね、うん。 で、タイトルに戻るわけだけど、自分はメイン機としてjelly2っていうクソ小さくてFeliCa対応してるニッチなスマホを使っている。 https://iris-on-bookrest.info/617/ こいつは取り回しがしやすく、改札を通ったりコンビニで買い物したりするのには最強。 だけど、いかんせん小さすぎて文字入力が大変だし、友達と飲んでいる時にふと情報共有したくなった時にディスプレイが小さすぎて見づらかったりするデメリットがあった。 そう、こいつはスマホが普及した大きな要因の一つである、コミュニケーションツールとしての役割を殺してしまうのだ。なんてこったい。 そんな側面があったので、この土日、ちょっと前に購入したGoogle Pixel 6aをメインとして外出してみたところ、右足に違和感を覚える事になった。 スマホってこんなに大き
やまぐろ 3 min ❤️

湖底のまつり(泡坂妻夫)感想

作品紹介 1978年に刊行された歴史ある本作は、村祭りや住民運動と、1988年生まれの自分であっても想像付かない要素が盛り込まれており、同じようにこういった時代や土地を知らない人にはこの要素だけでも興味深いだろう。 いろんな作家からとても評価されている名作で、華麗な騙し絵なんて言われている。 感想(少しネタバレあり) 紹介で「華麗な騙し絵」と評されているとおり、いろいろな意味で読者の想像を超えてくる作品。 まず、祭の様子や川の流れ、舞台となった千字村の情景が浮かんでくるような、丁寧な描写が印象的。 おどろおどろしい雰囲気になりがちなミステリというジャンルで、透き通るように美しい村が描かれているのが何とも対比的で面白い。 だいたいこの手の村が出てくる黒い部分が強調される気がするが。 ミステリの肝であるトリックもまた美しい。 決して派手でなく、誰もが驚く仕掛けではないのかも知れないが、それでも自分は作品を最後まで読んだときにその必然性に驚かずにはいられないかった。 本当に物語の結末とキレイに繋がるのだ。無駄がない。 …とこれ以上は控えておくが、
やまぐろ 1 min ❤️

【10分で完了】Amazon Lightsailのアップグレード手順

最近一時的にサイトにアクセスできない事象が頻発していたので、落ちるタイミングとかを見ていたところ、どうやら夜間帯のバッチ処理時とかにLightsailのWordpressインスタンスが限界を迎えているっぽかったので、これを機に契約しているプランを3.5ドル/月のプランから変更した。 もしかすると同じようにアップグレードをしたい人がいるかもなので、ここに手順を残しておく。 簡単に出来るので、気負わなくても大丈夫! インスタンスのスナップショットを作成 Lightsailの管理画面にログイン まずはLightsailの管理画面にアクセスして、ログインをする。 現在動いているインスタンスが表示されればOK。 対象インスタンスの選択 先ほどの画面から、下の図で囲っているインスタンス名をクリックする。 これで対象インスタンスのメニュー画面に移動できる。 旧インスタンスのスナップショット作成 まず、メニューのタブをSnapshotsに切り替える。
やまぐろ 4 min ❤️

モルフェウスの領域(海堂尊)感想

作品紹介 最先端医療ミステリーと謳っており、コールドスリープという、とっても心踊ってしまう題材を用いている本作。 コールドスリープ自体は割と見かけるネタだと思うが、この作品は扱い方が真剣、シリアスであるのが特徴となっている。 著者はチーム・バチスタの栄光という有名作品を書いている人なので、そちらを読んでいたりドラマを見たりして知っている人が多いかも。 この作品は医療にSF要素を取り入れているのがこれまでの作品と違うところで、面白い部分だ。 感想(少しネタバレあり) 当たり前と言っていいのかは良く分からないが、どうしてもコールドスリープというテーマ自体はリアリティに欠けるものではある。 しかしながら、本作はコールドスリープに関する設定がしっかりしており、考え方も力強く、読者としても考えされらるテーマがある。 著者が医療関係者というのも説得力を生む要因か。特に人権の話はとても興味深く惹きつけられた。 ストーリーに関して。 言ってしまえば主人公の一人舞台的なストーリー。そうなると当然主人公の行動一つ一つが重要になってくる。 本作では最初から最後ま
やまぐろ 1 min ❤️

AIで文章を作れるサービス「Catchy」のクオリティがすげえ

自分はエンジニアなのでプログラムを書く機会が多いものの、どちらかと言えば設計だったりでテキストを書いている方が多い。たぶん。 で、このブログだったり仕事以外でもたまに文章書いたりもするし、正直なところ「得意言語は何ですか」って聞かれたら「日本語です」と答えるくらいにはテキストが好きだったりする。 でもイチから文章を起こすのって結構面倒。 書き始めたらそんなに辛くはないのだけれど、書き始めるのに時間がかかってしまう。 今回はそんな状況でもサクッとそれらしい文章を作ってくれるサービス「Catchy」を使ってみたので、紹介しようと思う! Catchyてなに? https://lp.ai-copywriter.jp/ 一言で言うと「AIで文章を自動生成してくれるサービス」。 ざっくりいくつかのキーワードを与えてあげるだけて、けっこうしっかりとした文章が完成する。 とりあえず文章のテンプレート作って欲しいなあ、みたいなときに役立つツールになっている。 GPT-3というつよつよ言語処理システ
やまぐろ 4 min ❤️

獄門島(橫溝正史)感想

作品紹介 金田一耕助シリーズの二作目。 時系列的には、二作目といえど、前作との間に戦争を挟んでいるためだいぶ年月が経っている。 この戦争における戦友の頼みで獄門島を訪れた金田一が連続殺人事件に巻き込まれるのが今作の始まりだ。 閉鎖的な島で起きる連続殺人事件は凄惨ながらどこか美しくそして悲しく、読むものを魅了する。 亡者の魂は祟りとなり生者の心を蝕んでゆく。 芭蕉の俳句とトリックに注目すべし! 感想(少しネタバレあり) 金田一耕助シリーズ屈指の名作と名高い今作。 もはやここで語る必要のないくらい完成され多くの読者を虜にしている訳だが、それも当然と思わずにいらいない面白さ。 連続殺人事件のトリックからストーリーの裏側までとにかく精巧に作られており、その見立て殺人は美しいの一言。 美しくあり、感傷的。 立ち入った者全てが、獄門島の雰囲気に飲まれるに違いない。 長い時を経て尚輝く、不朽の名作だと思う。 かなり満足度が高い一冊だった。 【中古】金田一耕助ファイル(3)−獄門島− / 横溝正史 (文庫) ショップ:
やまぐろ 1 min ❤️