文系の大学を卒業し、フリーターを経てSEになってから今月でだいたい8年ほど経過した。SEになった当初はプログラムなんて書いたことなかったし、パソコンでの作業にも慣れてなかったしでマジで仕事が楽しくなかった。
しかも、そんな状態で一週間ほど社内研修という体の自習をしただけで先輩も一切いない現場にドナドナされてしまった。
入社時点で覚悟はしていたが、未経験でほぼ何も教えてない人間をそんなに簡単に放り込むのか。俺がなんかしくったらどうすんだよ。と素直に思った。そんな感じでスタートは最悪だったが、なんとか今でもSEとしてご飯を食べれている。
商流の違いや畑の違いはあると思うが、とりあえずSESで開発業務をしている前提で、自分が思うシステムエンジニアとしての大事なことを話していく。
新人~3年目に大事なこと
新人~3年目くらいだと、主に試験工程を担当することが多いと思う。現場によっては製造工程をやったり詳細設計工程をやったり、客前に出ない作業がベースになってくる。
現場に出たばかりでは仕事の仕方も分からないし、業界の常識的なことも分からないので、先輩たちを頼ることになる。
で、ここで問題が発生する。商流によってチーム単位で働いているのか、そうじゃないのかが全然違う。同じ時期に配属されたのに、隣にいるやつは自社の先輩がいるけど、自分にはいない。そんな事が平気で発生する。
じゃあどうするのか。こうなってはもうどうしようもない。分からない状態で仕事をしても何も楽しくないし、今後を考えると時間の無駄になってしまう。
兎に角人当たりが良さそうな人に絡みにいくんだ。新人を可愛がらない人間はなかなかいない。なんなら別の会社の新人も同世代の友達がいたほうがいいはずだ。遠慮する必要はない。とりあえず他の奴から情報を吸い取るしかない。
ただ、聞き方は間違えちゃいけない。なにが聞きたいかちゃんと説明出来るように準備してから質問しに行った方がいい。質問が上手い人間はそれだけで評価される。これが出来ればプログラムが書けなくても、試験のルールが分からなくても大丈夫だ。
- 会社に捉われなくていい
- 質問の仕方はとても大事
大事なのはこれだ。知識は仕事をやっているうちについてくる。仕事に馴染めるかどうか、が新人~3年目に必要なことだ。
4年目~7年目
4年目以降は人によって進路が別れていったりする。リーダーとして進んで行く人、技術者ルートに行く人、顧客調整含む設計をする人などがよく見るルートになる。また、人によっては結合試験に特化していたりもする。
このあたりの年齢になると、ある程度独り立ちし、後輩の面倒を見ることになる。自社からのあたりが強くなるため、このあたりで退職する人も多い。
で、ここから先はポジションによっての違い、工程によっての違い、プロジェクトの特性など様々な事を考えなければいけない。そして、新人の頃と違って製造するにしても、ある程度リードしていく必要が出てくる。
じゃあ何が重要なのか。自分の過去を振り返っても、マジで色んなことやってた(やらされてた)。それはある程度経験がある奴だと思われていたってのが前提にあって、たぶん出来るでしょ?みたいなノリで振られていたような気もする。
で、あれば大事なことは
- 出来ないことはできないって言え
- 見切りは早めにつけて報告しろ
この2点だと思う。
作業を振る側の人間は無能じゃない。たとえ自分が出来なかったとしても、じゃあ誰なら代わりが務まるか、自分の次の作業はどうするか。そのくらいの事は考えてくれている。逆にこれができない人間は作業を振るべきではないので、みんなで袋だたきにしてしまえばいい。たぶん嫌われているから。
ただ、なぜできないのかはしっかり伝えられるようにしなければならない。なぜなら、理由によってはそこを改善策する事ができれば担当者を変えずとも作業が再開できるからだ。担当組み替えは予め想定しているとはいえ、実際に担当組み替えが発生すると各チームと調整しなきゃならないため、かなり労力がいる。
事情を説明する時間、振る側の調整する時間を確保するためにも、見切りは早くつけて報告することが大事。
この時期に関しては、周りで働いている人間のことも考えて仕事をすることが求められる。キーワードは思いやりだ。
それ以降
ここから先は自分も入ったばかりだ。同世代の人間たちは役職が上がったり、職場での立場も上がったり、先輩後輩問わず頼りにされている人が多いように感じる。一番働きざかりの世代が恐らく自分くらいの年次の人々なのだろう。
正直なところ、今の自分の働き方が正しいのかは分からない。過去の働き方に関してもそうだ。
幸いなことに、今はそこそこ楽しく仕事が出来ている。
ひとまずは5年後、10年後に振り返った時に後悔することがないように生きていくことを目標としたい。
最後に
SEに最も大事なのは健康。