今年の3月に正式ローンチされてから3か月ほど経ったManus AI。自分でもこの数か月の間かなり使い込んできており、周りの人に勧めた感じ評判も良かったので、ここでも紹介することにしました。
Manus AIとは?
- Monica(Butterfly Effect AI)が開発した中国発の完全自律AIエージェント
- 2025年3月6日に正式ローンチ(プライベートベータ)
- ユーザーの意図に基づき、自動で思考・計画・実行を行う点が特徴
主な機能・できること
自律タスク実行
ウェブ操作、レポート作成、画像生成、コード実行、データ分析などを人間の手を借りずに完遂。
マルチモーダル対応
テキスト、画像、コードなど多様な入力・出力が可能。
外部ツール連携
Webブラウザ操作、API呼び出し、データベース接続などを自動化。連携部の試験なんかも実施してくれる。また、LPとかならそのままWeb公開できるので、プロトやモックに使えます。
適応学習・セルフコレクション
リアルタイムで誤りを検出・修正し、継続的に精度向上。
非同期クラウド実行
ユーザーがログアウトしても長時間の処理を継続可能。ブラウザやアプリを閉じてもバックグラウンドでタスクが動き続けるため、見守る必要もなし。
ベンチマーク実績
GAIAでは約86.5%のSOTAスコアを記録し、GPT‑4よりも高評価。
料金体系(2025年6月時点)
Manusはクレジット制になっており、プランによって割り当てられるクレジット数が変動する仕組みになっています。なお、現時点での料金プランは4つで、Freeは利用不可。また、年払いにすると月額料金が17%オフになります。
クレジットは後に課金で追加することができるので、まずはBasicから入るのがおすすめです。
プラン名 | 月額料金($) | 月間クレジット | 主な機能 |
---|---|---|---|
Free | 無料 | – | チャットモード利用可 |
Basic | $19/月 | 1,900 / 月 | 画像・動画・スライド生成、Agentモード利用可 |
Plus | $39/月 | 3,900 / 月 | Basicの機能+追加クレジット |
Pro | $199/月 | 19,900 / 月 | 高度機能、上位モデル、優先処理など |
おすすめの使い方
- ビジネス自動化:市場調査や資料整理などの反復作業をAIに代行
- コンテンツ制作:多言語記事、広告や画像生成、マーケティング資料の作成
- 開発支援:コード生成・デバッグ・最適化など、開発工程を自動化。
- 意思決定支援:大量データを解析し、意思決定に必要なレポートや予測を提供。
個人的には主に開発用にしか使っていませんが、市場調査なんかにはかなり使えそうな印象です。お願いしている最中に、自分は別のアプローチで調査するということもできますしね。
でもやっぱり開発かなあ。そのまま公開できるのは大きい。フリーでWEB制作受けてる人ならだいぶ上手く使えると思います。
メリット・デメリット
メリット
- 自律型スマート実行:思考から実行まで自動化。
- 複数のデータ形式に対応:文章・画像・コードなど一括処理。
- 精度の向上:実行ミスを自己修正。
- 非同期実行:長時間処理もクラウドで継続。
デメリット
- 価格に対するクレジット効率:クレジットがゴリゴリに減っていくので、ヘビーユースするとかなり高額になります。ここが一番のネックだと思います。高いよ!
- 信頼性課題:誤動作、処理失敗、精度ムラは多い印象です。修正中もクレジットは減っていくので、今後より精度が上がることを期待。
- プライバシー懸念:中国系企業のため、データ管理・サーバー所在地の不透明さに懸念があります。個人情報は投げないようにしましょう。もっとも、これはほかのAIも同じだけど。
まとめ
項目 | コメント |
---|---|
どんな人向け? | 反復作業を効率化したいビジネスユーザー、クリエイター、開発者 |
導入するなら? | Basicから試し、段階的に拡張。多数のタスクを自動化したい場合に◎ |
リスク評価 | 安定性などに懸念は残るため、小規模から試すのが現実的 |
ぜひ、興味あれば試用開始→小規模運用→本格導入という順で進めてみることをオススメします。
最後に
そのうちManusでベースを作ったアプリケーションを公開したいなあ。
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