ダリの繭(有栖川有栖)感想

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書籍情報

           
タイトルダリの繭
著者有栖川 有栖
出版社KADOKAWA
発売日1993年12月07日頃
商品説明幻想を愛し、奇行で知られたシュール、リアリズムの巨人ーサルバドール・ダリ。宝飾デザインも手掛けた、この天才の心酔者で知られる宝石チェーン社長が神戸の別邸で殺された。現代の繭とも言うべきフロートカプセルの中で発見されたその死体は、彼のトレードマークであったダリ髭がない。そして他にも多くの不可解な点が…。事件解決に立ち上った推理作家・有栖川有栖と犯罪社会学者・火村英生が難解なダイイングメッセージに挑む。ミステリー界の旗手が綴る究極のパズラー。
画像

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キャラクタ同士の軽快な掛け合いが楽しい本格ミステリー。

ダリ髭がトレードマークの有名な社長が、髭を剃られた状態で殺害され物語が展開していくなかなかシュールな出だしではあるが、中身はしっかり本格もの。何故ヒゲを剃られていたのか、もそうだが、他の謎解きもお見事。

名推理に加え、この作品は何故殺人事件が起きたのかという点が掘り下げられていて良い。頭の中で人物相関図を作りながら読むときっと楽しめると思う。

ラストシーンが印象的なので、是非。

やまぐろ
システムエンジニア
SESで業務アプリケーション開発、エンドユーザ向け機能などの開発に携わっている文系(経営学)卒エンジニア。
当サイトでは読書記録を残したり、ガジェットのレビューをしたりしています。
たまにエンジニアっぽい記事を書いたりすることも。
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