RSSリーダーって使ってる?初めて聞く人向けに少し解説【隆盛と衰退】

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自分が大学生の頃はRSSでニュースサイトや好きなブログ、Amazonのセール情報とか色々なものをRSSで集めていた。

けれど、時流なのかGoogleリーダーが2013年の7月に廃止になったり、ライブドアリーダーもその後廃止になったり、世間的にRSSの利用は下火になっているし、なんなら今となってはゴリゴリに働いてる20代の方たちにも認知されていないのではないでしょうか。悲しい。

今回はそんなRSSの現状と、利点などを解説することで、RSSを知ってもらおうというのが目的となります。

目次

RSSってなんぞや?

まずはRSSについて簡単に解説します。

RSSは、ニュースやブログなど各種のウェブサイトの更新情報を配信するための文書フォーマットの総称となります。

各ホームページ側でフォーマットに則った形式の文書を配信し、読者側はRSSリーダーというアプリケーションで集信し、更新情報を閲覧する。というのがRSS利用の流れです。

自分がインターネットに触れた2,000年代後半くらいは、今のようにスマートフォンが流行っていなかったため、スマホでニュースを集める人は少なかったです。

大体の人はブラウザのブックマーク機能を使って、定期的にアクセスして好きなサイトを見るか、自分と同じようにRSSを利用して更新情報を受け取り、ページを見に行っていました。

RSSは当時主流だったインターネット周回方法の一つだったと言えるでしょう。

RSSの歴史と衰退

一時期は非常に良く使われていたRSSですが、SNSの流行、キュレーションサービスの流行によって利用者が減少、大手のRSSリーダーがサービスを廃止し、ブラウザ側も対応をしない状態になっています。

ここでは、おおまかな歴史を解説していきます。

1999年
RSSの誕生

RSS 0.9として、米国ネットスケープコミュニケーションズが自社のポータルサイト「My Netscape」において、「チャンネル」の詳細を記すために策定したものがスタートです。とはいえ、流石にこの時代のことは当時小学生の自分もあまり分かりませんが。。。

ノストラダムスの大予言で世間が騒いでいたのははっきりと覚えてるんですが、インターネットとの出会いはまだでしたね。

2000年
RSS 1.0の登場

ネットスケープがRSSの開発を撤退、RSS-DEV ワーキンググループという別のチームがリリースしています。

2002年
RSS 2.0の登場

ユーザーランド・ソフトウェア社(前項のRSS-DEV ワーキンググループと同時期にRSSの開発を実施)がRSS0.91 からRSS 0.94までのすべてのフォーマットに対する互換性を保証したRSS 2.0を策定しました。

ここで違和感を覚える方もいるかと思いますが、RSS2.0は、RSS1.0の後継バージョンではなく、0.9番台の後継となります。

ややこしいですが、1.0と2.0は別々の進化を遂げています。

2003年
Atomの誕生

RSS 2.0 に代わるコンテンツ配信技術として、IBMのサム・ルビー (Sam Ruby) などが中心となり、Atom と呼ばれる新しい規格が策定されました。

こちらはRSSという呼称ではありませんが、同様の配信用フォーマットとして誕生しています。

現在はRSS1.0、RSS2.0、そしてAtomが配信フィードとして残っている形式となっています。

2007年
Googleリーダーの誕生

RSSリーダーとして一斉を風靡したGoogleリーダーがここで登場します。自分はここがちょうど大学の入学年で、自分用のPCを手に入れた頃だったので、よく覚えています。

見やすくシンプルなインターフェースで人気を博していましまね。また、今年は少しあとにスマートフォンが普及し始め、スマートフォン用のアプリケーションも登場しています。

しかし、自分も結構いろいろ試した記憶があるものの、どんなアプリがあったかは残念なことに覚えていません。。。

最終的にGoogleリーダーに落ち着いたのはハッキリ覚えているんだけどなあ。

2013年
Googleリーダーの廃止

代表的なリーダーだったGoogleリーダーがここで廃止になりました。そして、もうRSSは終わりなのか?というムードが漂う中、同時期にFeedlyが移行先として人気を博します。なんなら自分もその内の一人で、正直なところFeedlyが登場していなかったらRSSとお別れしていた可能性すらあります。

FeedlyもGoogleリーダー同様にシンプルなインターフェースで、移行後もそんなに違和感なく利用することが出来ましたし、2023年の今も自分はFeedlyを愛用しています。

2023年
RSSはまだ健在

Googleリーダー、Live Dwango Readerなどのリーダーが利用者減少によりサービス廃止されたことからも見えるように、RSSは衰退していっていると思います。ただ、一定の需要はありますし、まだまだRSSの配信をしているサイトが多くあるのが現状です。

世界中で広く普及しているWordPressで出来たサイトだったらフィードに対応していますし、ニュースサイト系もRSSで更新情報を配信しています。

なので、これから初めてRSSリーダーを利用するよ、という方でも、充分便利に利用できる環境ではあるかと思います。

RSS購読のメリットとデメリット

利用者数が減っているとはいえ、RSSにはちゃんとメリットも存在します。

メリット

メリットとして以下が挙げられます。

  • 自分の好きなサイトの更新情報のみを取得できる
  • 広告の表示がない、少ない
  • 拾ってきたフィードがシンプルで無駄がない

まず、一番のメリットとしては、自分の欲しい情報のみ取得できることです。現在はSmartNewsやGunosyなどのキュレーションサービスが情報収集の方法として普及しています。

各キュレーションサービスでは、ユーザーが興味があるカテゴリのみを表示するようなカスタマイズは可能ですが、細かい設定ができない場合が多いです。それと比較すると、自分の好きなコンテンツのみを登録、収集できるRSSにメリットがある場合もあります。

また、広告表示が多かったり、ニュース以外のコンテンツが多かったりと、情報を取得する上でのノイズが多いのがキュレーションサービスのデメリットですが、RSSはそういったコンテンツは表示されず、シンプルなため、周回すp-ドガあがるというメリットがあります。

デメリット

もちろんRSSにはデメリットも存在します。

  • 能動的にRSSフィードの購読を実施しないと、情報が取得できない
  • RSSの配信に対応しているサイトでなければ、更新通知を受け取れない
  • 記事を全文読むためにはブラウザー起動が必要

能動的にRSSフィードの購読をしない限り情報が取得できないのが、RSSのデメリットであり、SNSやキュレーションサービスで手軽に情報が取得できる時流と相反する部分と言えるでしょう。

また、RSSに対応していない場合は情報を受け取ることができないので、基本的にRSSでの情報集約はWEBサイトのみになります。もっとも、これはキュレーションサービスでも同じではありますが。

加えて、RSSはシンプルな構造であるため、配信者側の設定により本文が全て読めなかったりします。そのため、記事全文を閲覧するにはブラウザを起動して、元ページを閲覧することになります。とはいえ、アプリケーションであれば内臓ブラウザや既定のブラウザで開くボタンがありますし、PCも同様にページ遷移ボタンで元ページに移動できるようになっているので、あまり気にならないかも知れません。

RSSの現在地

最盛期と比べて利用者は間違いなく減少しているし、インターネットで情報を取得する手段も変わってきているが事実です。

しかしながら、FeedlyやInoreaderなどのフィードアプリはまだ現役ですし、数多くのサイトが今も変わらずフィード配信を実施しています。

衰退している、という見方もできますが、まだまだ現役で利用できると思いますし、完全に無くなることはないんじゃないでしょうか。

RSSは玄人向けの情報取得ツールとして、今後も利用されていくでしょう。

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Inoreader: News & RSS reader

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