クリムゾンの迷宮(貴志祐介)感想

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書籍情報

           
タイトルクリムゾンの迷宮
著者貴志 祐介
出版社KADOKAWA
発売日1999年04月09日頃
商品説明
画像

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目次

作品紹介

今までミステリーばかり紹介してきたこのブログでは珍しく「ガチガチ」なホラー作品。思い返してみるとホラー的な作品は結構紹介しているような気もするが、基本はミステリーにカテゴライズされていた作品が多かった訳で。

そんなわけだが、私自身ミステリやらホラーのジャンルの括りがイマイチ分からなかったりするので、これからは大雑把に振っていこうと思う。

まあ、そんなことはさておき。

本作はバトルロワイヤルもの、とでも言えばいいんだろうか、とにかく、極限状態の中で最後まで生き残ることを目標として参加者が協力したりだまし合ったりする話である。

映画やら漫画やらでよく見かけるシチュエーションではあるが、そこは「黒い家」でホラー大賞を受賞した著者の筆力。

作中に登場するゲームブック(多分自分の世代がギリギリ知っているレベル)の内容にあたかも沿ったかのように進行させるアイデア、生々しい人物描写はとってもホラーであり、緊張感抜群。ありきたりじゃ終わらない。

感想(少しネタバレあり)

読んでいるときは「面白い!」、読み終えれば「面白かった!」、娯楽小説はこうあるべきという見本のような面白さであった。

ゲーム好きならなじみ深いジャンルであろう、ロールプレイングゲームの要素を踏襲した設定で読者の興味をひき、それとは対照的に、ゲームでは決して起こりえない生々しく「グロテスク」な描写で読者を恐怖に震わせる。

読者を掴んで離さない、文句なしで一気読み必須の作品だ。

やまぐろ
システムエンジニア
SESで業務アプリケーション開発、エンドユーザ向け機能などの開発に携わっている文系(経営学)卒エンジニア。
当サイトでは読書記録を残したり、ガジェットのレビューをしたりしています。
たまにエンジニアっぽい記事を書いたりすることも。
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