WordPressでWP-Optimizeを使う時にやっておくべき設定まとめ

目次

前置き

WordPressってコード組まなくても簡単にブログが作れるし、管理画面から記事の投稿もできたりして便利ですよね。しかし、機能が充実しているぶん、サイトが重くなりがちという側面もあります。

今回はそんなWordPressのデメリットを手軽に改善できるプラグイン「WP-Optimize」の設定をまとめてみました。

この記事で分かること

  • WP-Optimizeってどんな効果があるの?
  • インストール後に最低限やっておくべき設定

WP-Optimizeとは

まず初めに「WP-Optimize」とはどんなプラグインなのか?を簡単に紹介します。

  • 高速化オールインワンプラグイン
  • データベース掃除/キャッシュ/ファイル圧縮/画像最適化
  • 「これ1つで基本の高速化対策が揃う」のが強み
  • しかも基本無料

効果はちゃんと出るし、設定箇所が少なくトラブル時に切り戻しやすいというメリットもあります。使い勝手が良いので、個人的にずっと愛用しているプラグインです!

WP-Optimize

使いかた&設定

ここからは使い方と設定方法について解説します。

インストール方法

  • 管理画面 → プラグイン追加で「WP-Optimize」で検索して有効化
  • メニューに「WP-Optimize」が追加される

データベース最適化の設定

不要となった投稿リビジョン・自動保存・ゴミ箱コメントなどを削除できる機能です。チェックはデフォルトのままでOKですが、自動クリーンナップの設定は入れておきます。

テータベース→設定から「Enable scheduled clean-up and optimization」にチェックを入れば完了です。ここもチェックはデフォルトのままで問題ありません。

なお、データベースなどのクリアも可能ですが、ここを自動化するのはおすすめしません(データ破損の恐れあり)。データベースを最適化する場合は、バックアップを取得してから、手動でクリーンアップすることを推奨します。

画像

ここもチェックを入れるだけOKなので、サクッとやってしまいましょう。ちなみに、WebPは「JPGやPNGの代わりに使える次世代画像フォーマット」のことで、「ファイルサイズが小さいのに画質が劣化しにくい」のが特徴です。デメリットはほぼないので、チェックを入れておきましょう。

  • 新しく追加された画像を自動的に圧縮する → チェック
  • 最大圧縮を優先する → チェック
  • Create WebP version of image → チェック

キャッシュ設定

以下の3点をやっていきます。

  • ページキャッシュを有効化(必須)
  • Gzip圧縮を有効化
  • ブラウザキャッシュを有効化

ページキャッシュを有効化(必須)

ここがベースの設定になるので、必ずオンにしておきましょう。

先読み

設定変更なしでOKです。

詳細設定

設定変更なしでOKです。トラブルが発生した際に触る箇所ですね。

Gzip圧縮

Gzip圧縮を有効化します。サーバーなどの状態によってはすでに有効化されていますが、その場合は以下のような表示となります。

静的ファイルヘッダー

WP-Optimizeからは設定できないので、無視します。

軽量化

HTML、JavaScript、CSSの圧縮、マージの設定をします。

  • 不要な空白や改行を削除して軽量化
  • 「結合」機能もあるが、不具合が出やすいので最初はミニファイだけにするのがおすすめ

軽量化のステータス

  • 圧縮を有効化 → オン
  • HTMLを処理する → オン
  • JavaScriptファイルを処理する → オン
  • CSSをファイルを処理 → オフ(※不具合が起きなければオンでもOKです)

JavaScript

軽量化をチェックするのが最低限やることです。マージについては、昔ほどの効果はないのでオフにしておくのを推奨します。

HTTP/1.1 が主流だった時代、1ドメインあたり同時に開ける接続数は6本程度に制限されていました。そのためリソースの読み込みは直列的に待ち時間が発生しやすく、CSSやJSの結合・画像スプライトなど「ファイル数を減らす工夫」が盛んに行われていました。

しかし、現在主流の HTTP/2 では 1本の接続で複数のリクエストを同時並行で処理できるため、この制約が解消されました。結果として「無理にファイルを結合する必要性」は薄れ、むしろ不具合やキャッシュ効率低下の原因になることもあります。

  • JavaScript ファイルの軽量化を有効にする → オン
  • JavaScriptファイルのマージを有効にする → オフ
  • 遅延JS → ちょっと面倒だけど、以下を入れて実験するのがおすすめ
WordPressのファイルを遅延
/jquery.js
/jquery.min.js
/wp-includes/js/jquery/*
Googleアドセンス、タグマネージャーのコードを遅延
adsbygoogle.js
gtag/js
googletagmanager.com

設定完了!

ここまでで、WP-Optimizeの基本的な設計は完了になります!あとは運用してみて、不具合が起こっていないかを見ていきましょう。

なお、キャッシュ系プラグインによる不具合で、特に多いのは以下の2点です。

  • 画面レイアウトの崩れ(CSS起因)
  • コンソールにエラーが出る(JavaScript起因、開発者モードで確認)

不具合が発生した場合は、それぞれのキャッシュをオフにすればエラーが解消するので、焦らず対応すれば大丈夫です!

本当はエラー内容を見て、適切にキャッシュ対象を決めたりすることで対応しますが、ちょっと難易度が高いので、ここでは割愛したいと思います。

使用する上での注意点

WP-Optimizeを使用する上で、注意することがいくつかあります。以下のポイントに気をつけることで、より効果的に使用できるはずです!特に、役割の競合は不具合に繋がりやすいので、避けるようにしましょう。

  • キャッシュ系プラグインと併用しない(W3 Total Cache など)
  • CSS、JS圧縮系プラグインと併用しない(Autoptimize など)
  • 画像圧縮系プラグインと併用しない(EWWW Image Optimizer など)
  • データベースの手動クリーンアップ時はバックアップ推奨

まとめ

  • WP-Optimizeは「高速化の基本を1つでカバーできるプラグイン」
  • こんなことができる
    • データベースの最適化
    • キャッシュ機能の有効化
    • CSS/JSの圧縮(minify)
    • 画像圧縮

最後に

本当のことを言うと、サーバースペック上げるのが一番楽です!

やまぐろ
この記事を書いた人
SESで業務アプリケーション開発、エンドユーザ向け機能などの開発に携わっている文系(経営学)卒エンジニア。
当サイトでは読書記録を残したり、ガジェットのレビューをしたりしています。
たまにエンジニアっぽい記事を書いたりすることも。

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